English / Japanese

Top    組織概要    研究活動    スタッフ    配布資料    ニュース    リンク


 
平成15年11月17日発行
 
有明海シンポジウムの開催報告

平成15年9月22日(月),佐賀大学理工学部6号館・大講義室にて,有明海底質改善に関するシンポジウムを行い,市民,漁連や各漁協,県・市町村,民間企業等の方々が多岐にわたり参加されました.参加者人数も120名と大盛況で会場が埋め尽くされるほどでした.発表内容は,漁業の現状(漁連・田上),水環境(佐大・荒木),底質環境(佐大・日野),底質改善材(日建技・田中),耕耘機械(YBM・内藤),施工技術(松尾建設・松尾),底棲生物(県有明水産C・大隈,川原)でした.

今回のシンポジウムは,クローズアップされている「有明海の環境問題」でもあったため,緊張感のある討議がなされました.これらの研究が豊穣の海「有明海」の復活に役立てばと願っています.

 
平成15年度プロジェクト研究の審査結果

今年度のプロジェクト研究への応募は13件ありました.予算縮小のため,下記の5件の採択となりました.

氏名 所属 研究名
朱合華 中国・同済大学 上海の地盤沈下とその対策について
外尾一則 佐賀大学 中国揚子江デルタ地区における持続可能な住区開発モデルに関する基礎調査
藤村美穂 佐賀大学 自然資源の循環的利用に関する環境史的研究―低平地における特性―
田中健太 日本建設技術(株) 発泡廃ガラス材の水質浄化性能に関する研究
岸原信義 低平地研究会 嘉瀬川の治水における石井樋の役割に関する実験的研究
 
第7回低平地市民フォーラムの開催

10月30日(木)に,第7回低平地市民フォーラム「まちづくりからみた有明海〜まちづくり資源としての有明海沿岸域の在り方を探る」を,佐賀県立美術館ホールで開催しました(参加者約290名).第1部では,「自然共生のまちづくりー還流する田園・拡散する都市」と題し,東大の大西隆氏にご講演いただきました.大西氏は,都市の人口が減少する21世紀のまちづくりの展望として,環境共生,資源エネルギー,交通,主体を課題に挙げ,国立市,オランダ等の試みを例に,その実現方法について論じられました.第2部では,荒牧佐大教授を座長に,大西氏をコメンテータ,久留米大の大矢野栄次教授,川上義幸佐賀県副知事,エッセイストの筒井ガンコ堂氏をパネリストにお迎えして,パネルディスカッションを行いました.ここでは,フォーラムのテーマについて,会場の参加者を含めて活発な意見交換が行われ,有明海周辺域のまちづくりを考えるには,まず,有明海を知ることからはじまるとして,有明海研究センターの必要性が提言されました.

 
IALT理事会の開催

10月15日の16時から18時,佐大で2003年度IALT理事会が開かれました.三浦IALT実行委員長,Madhav副会長,古賀副会長,Winai理事等7人が参加しました.会議は2002年度決算,2003年度予算および2004年度国際シンポジウム(ISLT2004)の開催(2004年9月バンコクで開催)について議論しました.また,IALT会員数の拡大と学術雑誌の編集,発送について意見が交わされました.

 
有明海研究プロジェクト(低平地クラスター)

7月24日に,低平地クラスターに参画される学外研究者との研究打合せを行いました.ネットワーク重視型学際的研究組織を目指すこのクラスターは,着々と体制が整っています.大野啓一助教授(横浜国大,植生,景観保全,生態学);松正雅俊講師(岩手医大,底棲生物,環境);大石京子助手(九大,底泥,水質環境)

 
山西博幸助教授在外研究

本年7月から来年7月の約1年間,文科省・在外研究経費等の補助により,米国・フロリダ大学での在外研究を実施することになりました.統治では,干潟沿岸域での底泥輸送を主とした水環境についての情報収集を行っております.フロリダ大学はアメリカ第4のマンモス大学で工学部内には8つの学科があります.私が所属する海洋土木工学科や環境科学工学科では,低平地研究に関わる多くの興味ある講義もなされています.10月下旬大学院生を対象としたセミナーでは,佐賀・低平地の紹介やILTを中心とした最新の有明海研究等を紹介させていただきました.また,10月上旬にはバージニア海洋科学大学で開催された底泥輸送に関する国際会議に出席し,次回2005年の開催地を佐賀とし,実行委員長を九大・楠田哲也先生,幹事を山西が担当するなどの仮決定もなされました.目下日程および会場などの準備を進めつつあります.

 
シドニー大学との共同研究

柴錦春助教授は平成15年8月から9月の約50日間にわたり,オーストラリア・シドニー大学地盤工学研究センターのCarter教授とともに粘土の構成式および数値解析に関する共同研究を行いました.シドニー大学の地盤工学における数値解析のレベルが高いことを実感されるとともに,今後もILTとシドニー大学地盤工学研究センターとの継続的な学術交流や協力の約束を取り交わしました.

 
Yudhbir(ユドビール)客員教授離任

ILT客員教授としてインドからお招きしていたYudhbir先生が平成15年4月1日から9月30日までの6ヶ月間の任期を満了され,帰国されました.先生は在任中,「有明海底質変化における地盤環境の影響」の研究をされました.その研究成果を国際学術雑誌に投稿予定です.また地滑り,フライアッシュの応用に関する2回の公開講座と,粘土の性質に関する2回の学内講演および毎週都市工学科大学院生に地盤工学に関する講義をされました.Yudhbir先生には滞在期間中に研究・教育の両面にわたり活躍していただきました.

 
Murthy(ムルティー)客員教授の着任

平成15年10月1日から平成16年3月31日まで,ILT客員教授としてインド科学大学Murthy先生が着任されました.ILTでは「低平地の土壌特性ならびに湾海の干潟底質特性」に関する研究をされます.

 
経済専門部会からの報告
  1. 経済専門部会では,今春低平地研究会において報告しました内容の報告書を10月末に,「有明佐賀空港の将来構想」という題名で報告書を発行いたしました.
  2. 本年の10月25日(土)に福岡市内(福岡商工会議所),九州支部技術士継続教育研修(CPD)におきまして「有明海周辺域の今後の経済について」と題して,1.の報告書をもとに講演を行いました.内容は長崎新幹線を有明佐賀空港経由で建設するべきであるという趣旨です.午後からは鳥栖市の牟田市長の講演がありました.
 
IALTジャーナル5号の発行

英文機関誌「Lowland Technology International」Vol.5,No.2,を12月中旬にお届けする予定です.

下記の6編の学術論文が掲載されています.

AUTHOR(S) TITLE
S. M. Ali Jawaid et al. Analysis of Short Rigid Casions with Granular Core for Alluvial Lowlands
I. Zaheer et al. Application fo Artificial Neural Network for Water Quality Management
G.-L. You et al. Behavior of Micropile Foundations Under Inclined Loads in Laboratory Tests
H.M. Nagy et al. Evaluation of Drainage Water Quality for Reuse - a Case Study of the Umoum Drain in Egypt
G.-X. Li et al. Yangtzed Dyke and Its Strengthening
N. Cao Don et al. Hydrauric of Ground Water Flow and Mechanical Properties Affecting Aquifer System Compaction in Shiroishi, Saga plain
 
産官学技術交流会で講演

佐大と(財)九州産業技術センター主催の技術交流会が平成15年9月8日に武雄市文化会館で開催されました.全体で約150名の参加者があり,6つの分科会で大学のシーズが紹介されました.環境とリサイクル分科会では,荒木教授が「貝殻と発泡廃ガラスを用いた水質浄化」について講演しました.この分科会には25名の参加があり,実用化や将来をにらんだ活発な質問がでました.