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第7回低平地研究会地盤専門部会
「GEO・ECOコニュミケーションズ」議事録

日  時:平成19年1月25日(木) 18:00〜20:30

場  所:佐賀大学本庄キャンパス 菱の実会館1階 多目的室

参加者(順不同・敬称略):

野村 正二 日本地研株式会社
永池 誠一 日本地研株式会社
山下 武志 日本地研株式会社
日野 剛徳 佐賀大学低平地研究センター
中村 六史 親和テクノ株式会社
古賀 浩史 親和テクノ株式会社
片渕 太雅 親和テクノ株式会社
真崎 照吉 松尾建設株式会社
上保 繁幸 基礎地盤コンサルタンツ株式会社
福岡 仁   朝日テクノ株式会社

1. 開会の挨拶(低平地・日野)

 「GEO・ECOコミュニケーションズ」活動は2月までで完了し活動内容を報告する。
 2年目の活動は6月から行う。

2. 第5回「GEO・ECOコミュニケーションズ」議事録(案)のチェック

 ・話題提供者の根上氏(佐賀大学理工学部都市工学科)、永池氏(日本地研)のチェック済み。

 ・修正事項なし。

3. 話題「有明海沿岸道路(大牟田〜大川)における調査・設計・施工」
  日本地研株式会社 野村正二氏

■講演:第1編 軟弱地盤対策設計基準(案)

■資料:@第1編 軟弱地盤対策設計基準(案)
      A第2編 ボックスカルバート基礎工設計方針(案)
      B橋台背面部の対策

■講演内容:第1編 軟弱地盤対策設計基準(案)

■説明内容

○昭和開地区の試験盛土結果を反映した設計基準(案)の作成

 設計安全率と許容沈下量、設計土質定数の決定方針、安定計算および沈下計算適用式

○摘要基準書は主に「有明沿岸道路技術基準(案)暫定」、「道路土工指針 軟弱地盤対策工指針」を使用し、その他の基準はスライド2を参照

○安全率と許容値について

 ・円弧すべり安全率は、盛り土立ち上がり時Fs≧1.10、共用時Fs≧1.25、地震時Fs≧1.00とする。安全率の数値は、道路土工指針 軟弱地盤対策工指針p60を適用
 ・設計粘着力は、常時:一軸圧縮強度最大値の75%を採用
 ・盛土の沈下量は、残留沈下量を30cm、構造物との段差を10cmとする。

 その他の検討項目及び内容に対する許容値はスライド3のとおりである。

○残留沈下量の定義として、供用後の盛土荷重による沈下量の残留分と交通荷重による沈下量の合計とし、許容値を30cmとする。

○橋台および函渠部の段差緩和対策として、サーチャージ工法、地盤改良すりつけ工法、踏掛け版設置があげられる。その時の段差許容値は、10cmとしている。

○水路ボックスと道路ボックスにおける段差対策の考え方の違いについて、水路ボックスは土被りが大きいので対策不要としている。道路ボックスは土被りが小さいため舗装面への影響が顕著に出るため段差緩和対策を行う。

○橋台背面部の段差緩和は、緩和1区間長4.0mを標準とし、各区間の全沈下量差を30cm程度として設計する(圧密速度が速い本地区の特性を考慮したローカルルール)。

○福岡208号の試験盛土における段差緩和対策工とその効果確認についての説明

○試験施工フローティング区間において、残留沈下による段差が発生

○近隣構造物の影響判定については、試験盛土の結果から、沈下量については、盛土法尻からおおむね10m程度(軟弱層厚相当)でなくなる。水平方向の変位については、20m(軟弱層厚の2倍)まで影響がある。

○地震に関しては、レベル1を考慮する。レベル2に対し、実務では対策工の必要規模を確認し、結果の妥当性を勘案し採用の有無を判定することになり、結果的に考慮している。

○設計粘着力については、一軸圧縮強さの最大値の75%とし、試験盛土による盛土の安定管理結果に基づき、施工時の圧密による強度増加を考慮するものとした。

粘土の圧密強度増加に関する検証資料の説明

○設計に適用する土質定数設定例および三成分コーンによる土質定数の設定に関する説明。ここに、三成分コーンによる非排水せん断強さと室内試験によるcuの関係から、コーン係数については、バラツキが大きい。原因として砂分の混入が多く不均質であることがあげられ、当該地区での三成分コーンによる設計粘着力設定は採用していない。

○各種計算適用式(常時、地震液状化時の安定計算式・圧密沈下計算式)の説明

○深層改良杭せん断による、法面崩壊事例の説明

■質疑応答

・施工時の安全率1.1の根拠は何か?(親和テクノ・中村)

→道路土工指針による。有明海岸堤防において長期にわたり採用してきた値でもある。(日本地研・野村)

→白石の水路にて安全率1.1を使用したが、それが妥当なのであろう。(親和テクノ・中村)

・安全率と許容値について、官民境界の段差は何cmか?(佐大低セ・日野)

→官民境界での数値としては規定していない。資料における近接構造物への影響判定のとおり、近接構造物自体を対象とし、建築基礎設計指針に基づき、建物の沈下量、傾斜角で判定するようにしている。田畑に対する制限は設けていない。(日本地研・野村)

・無処理で試験盛土を実施して崩壊させる方法はとれるか?(佐大低セ・日野)

→難しいのではないか。(親和テクノ・古賀)

→壊れたところを見せる訳にはいかないのであろう。(佐大低セ・日野)

→壊れたあとの地形の復旧は難しいのである。(親和テクノ・中村)

→借地して補償という手もあると思うが、地権者は神経質になるであろう。(佐大低セ・日野)

・縦断に関する資料(試験施工フローティング区間における残留沈下による段差発生)、縦断方向には、平面ひずみも生じるのか?(佐大低セ・日野)

→横断方向も沈む。(日本地研・山下)

→横断方向の変形をプロットしてはどうか?(親和テクノ・古賀)

→(プロットしたデータおよびのり面内の段差の写真を提示)横断方向のり部に着底の地盤改良コラムがある場合、大きな影響がのり面に残ったままになる。(日本地研・野村)。

→フローティングコラム区間がバーチカルドレーン区間より盛土完成後の残留沈下が大きい原因は、コラム下位の未対策粘土部の圧密がドレーン区間より遅れるため。しかしフローティングコラムの下位粘土にバーチカルドレーンの打設は困難。(日本地研・野村)

・一軸圧縮試験の最大強さの75%について、佐賀県下ではどのような取り組みがなされているか?(佐大低セ・日野)

→ばらつきの状況から考えると、75%の採用となるであろう。(親和テクノ・中村)

→確かに、きれいな粘土と比べると、データが違いすぎる。きれいな粘土では最大強さの75%は、ばらつきの範囲よりかなり低くなる場合がある。(親和テクノ・古賀)

→有明海岸堤防の場合は特にその傾向にある。(日本地研・野村)

→平均値をとって、安定計算の結果は満足しても滑ったケースもある。(親和テクノ・中村)

→滑った箇所で調査をした結果、実は滑った場所は旧澪筋部の超軟弱箇所だった。結果的に75%の採用は限られたデータによる特異箇所も安定となる安全側の値のようだ。平均値で設計して、現場で情報化施工(安定管理)を行うことにより特異ケースを担保することが提案される。(日本地研・野村)

→安全率1.1も含めて、より経済的な方向ではある。(親和テクノ・中村)

・応力の分担についてはどの様な考え方なのか?(親和テクノ・中村)

→設計時の応力の分担については、軟弱地盤の場合、着底でも、フローティングでも、全部改良杭が受け持つものとして計算している。この方法は低改良率フローティングの場合に特に過大設計となるようだ。(日本地研・野村)

・Ccは修正して使用しているのか?(親和テクノ・中村)

→一つひとつ行っても仕方がないので、ゾーン区分ごと、地層ごとに集積した代表曲線を適用している。特異値がある場合その要因を検討したうえで考慮する。(日本地研・野村)

・場所によって違いがある場合、三成分コーン試験による結果を設計に用いることはできないか?(佐大低セ・日野)

→用いるべきだし用いたいところだ。Cuとして評価するためコーン係数Nktを1本化する必要がある。しかし、砂分を多く含む層の対応と三成分コーンの温度の影響と思われる誤差があり苦慮している。ひずみゲージが温度に影響する。キャリブレーションとして、地中温度15℃として、直前に調整する方法等々を研究中である。(日本地研・野村)

・秋から冬であれば温度の影響を気にする必要はないか?(佐大低セ・日野)

→5℃ぐらいの差でも大きく影響する。(日本地研・山下)

・空港下の砂層のN値はいくらだったか?(親和テクノ・中村)

→川副付近で、砂層のN値は5前後だったと思う。中間砂層が必ず入っている。(日本地研・野村)

・未対策部の地表面の変位について、どこまで影響するのか道路土工指針の簡易変形予測法と比較を行っているか?(親和テクノ・古賀)

→比較図は作っていない。(日本地研・野村)

→傾向としては、意外と合うのではないか?(基礎地盤コンサルタンツ・上保)

→最大沈下量123cm×係数となると考えられる。(日本地研・野村)

・盛土高さは7.2mか?地盤の隆起が確認されていないか?(親和テクノ・中村)

→盛土は厚さ管理で7.2m・・・のはず。隆起が見られないのは圧密速度が速くて相殺されているのではないか。(日本地研・永池)

・cvはどの程度か?(親和テクノ・中村)

→750である。(日本地研・野村)

・大きい?(親和テクノ・中村)

→通常のCv集積図による低めをとる安全側のとりかたでは300〜500である。試験施工結果をフィードバックして基準案で高めの値をとることとしている。(日本地研・野村)

・福岡工区の粘土はその様な感じなのか?(佐大低セ・日野)

→そのとおり。さらに砂層を挟む。下方は、粘土が堆積している。東与賀海岸でも早い段階で砂層が出てきた。佐賀でも諸富、川副はかなり似ていると思う。(日本地研・野村)

→砂層の問題もある。(親和テクノ・中村)

4. 次回の開催について

・話  題:
      「日野研究室4年生達による土木学会西部支部、第42回地盤工学
      研究発表会、土木学会第62回年次学術講演会、に対する内容に
      ついての発表および質疑応答

      佐賀大学理工学部都市工学科4年生 碇  佳朗氏
      佐賀大学理工学部都市工学科4年生 大神隼志氏
      佐賀大学理工学部都市工学科4年生 北村純一氏

・議事録:
      佐賀大学低平地研究センター 日野剛徳氏

・日  時:
      平成19年2月15日(木) 18:00〜

・場  所:
      佐賀大学本庄キャンパス 理工学部6号館DC棟2階
                       多目的セミナー室

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