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第2回低平地研究会地盤専門部会
「GEO・ECOコミュニケーションズ」議事録

日  時:平成18年7月20日(木)18:00−21:00

場  所:佐賀大学理工学部6号館2F 多目的セミナー室

参加者(順不同・敬称略):

日野  剛徳 佐賀大学低平地研究センター
真崎  照吉 松尾建設株式会社
古賀  浩史 株式会社親和テクノ
島内  明   株式会社島内エンジニア
中村  六史 株式会社親和テクノ
上保  繁幸 基礎地盤コンサルタンツ株式会社
喜連川聰容 株式会社軟弱地盤研究所
山下  武志 日本地研株式会社
永池  誠一 日本地研株式会社
野村  正二 日本地研株式会社
福岡  仁   朝日テクノ株式会社
今村  敬   佐賀大学低平地研究センター

1. 開会の挨拶(低平地・日野)

2. 第1回「GEO・ECOコミュニケーションズ」議事録(案)のチェック

 ・低平地:日野氏、島内エンジニア:島内氏および親和テクノ:古賀氏から一部指摘有り。

3. 話題「改良土の劣化に関する問題」

 3.1 親和テクノ:古賀氏

・改良土の短期および長期的な劣化に関する話題である。
・材齢10年までの改良土の一軸圧縮強さは増加傾向にある(配布資料p.2参照)。
・劣化のメカニズムとしてカルシウムの溶出が一因として考えられる。
・材齢10年程度の改良土では顕著なカルシウム含有量およびpHの変化(低下)は見られない(配布資料p.3参照)。
・高炉セメントB種を用いた室内改良土において、qu28に比べて5年経過で3倍〜5倍程度となっている(配布資料p.5参照)。
・親和テクノ:古賀氏の博士論文において、q28と施工D日後の強度(qD)の比を求める式が提案されている(配布資料p.11参照)。
・しかし、上記のような傾向は乾湿の変化がほとんどない地下水位下の改良土についていえるだろう。固化材の貧配合ならびに乾湿が繰返して起こるような悪条件下では顕著な改良土の劣化が見られるのではないだろうか。
・地下水の移動と改良土の劣化との関係は不明である。
・改良体の乾湿を繰り返した場合、ある乾湿繰り返し回数をすぎた時点で強度が低下する傾向がある。これは配合量によっても異なるであろう。(配付資料p.19参照)

 3.2 質疑等

・地下水位下にある改良土に関しては強度の低下は考えにくいのではないか。乾燥が生じるような条件では、十分な注意が必要となる。地下水の移動は、改良した直後に固化材などの流出を注意すればよいのではないか。意識をすれば、条件などによる制約はあまりないと考える。(基礎地盤:上保氏)

・実際に材齢30年程度の改良土を見たが、状態は良く、強度は低下していなかったようだ。改良土への拘束圧の影響も大きいと考える。乾燥した改良土は圧縮応力に強いが、せん断応力に対して弱い。(日本地研・野村氏、基礎地盤:上保氏)

・温度の変化には影響はないのか。(親和テクノ:中村氏)

・温度は養生初期段階の固化速度に影響があるようだが、長期的にみると問題はない。土の種類にも影響があると考える。(基礎地盤:上保氏)

・平成6年干ばつ災に六角川堤防クラックが生じた時の堤体内の温度の詳細は不明だが、かなりの温度上昇があったと記憶している。(低平地:日野氏)

・施工方法の違い(深層混合と浅層混合)により劣化の進行に違いが生じる。改良した後、プレスをかける等をして余分な水を抜いてやることにより、ある程度劣化(強度低下)を防げる。(松尾建設:真崎氏)

 3.3 島内エンジニア:島内氏

・安定処理材(生石灰、高炉セメントB種、セメント系固化材など)の改良原理について説明。
・改良土については『発生側』と『利用側』のそれぞれ立場により事情が異なる。『利用者』で混合することはほとんどなく、『発生側』で混合している状況にある。
・見た目で混合状況が分かり易いのは、セメント系固化材より生石灰である。
・建設発生土の有効利用されている現場では、発生側の一次混合段階で強度の確保が行われている。利用地側での運搬後の二次混合では、強度の確認が行われてない現場が増えている。利用地側でも運搬二次混合後に、コーン試験によって強度の確認を行うべきである。
・以前は生石灰を使用することが主流だったが、現在はセメント系固化材を用いる事例が多いくなってきている。
・建設発生土の有効利用には、発生地の地域性・土質特性、また利用側の要求品質(強度性、劣化耐久性、環境保全性)を考慮した固化材を用いた方がよい。

 3.4 質疑等

・『利用側』 がどのように締固め等の処理をするかで、固化材の選定をすればよいのでは。(朝日テクノ:福岡氏)

・締固まるには土材料に空隙を含むことが条件の一つである。よって固化材としては生石灰が良いのでは。(島内エンジニア:島内氏)

・生石灰で改良したほうが取り扱いが容易である。(親和テクノ:中村氏)

・混合してから運搬して実際に使用するまでのコスト計算に不明確な部分がある。(低平地:日野氏)

・生石灰の場合、供給の課題がある。(基礎地盤:上保氏)

・生石灰は、競争相手が少なく、日持ちがしないため、一日の供給量は限られている。セメント系は、メーカーが多く、日持ちがするため供給量が多い傾向がある。(島内エンジニア:島内氏)

・『利用側』が何を要求しているかによって、生石灰やセメントを使い分けた方が良いのでは。(松尾建設:真崎氏)

・現実では改良土を現場への調達コストがネックとなる。(低平地:日野氏)

・建設発生土は、発生側と利用側に分けて考える。建設発生土を商品と考えて、環境コストを考えていくべきである。改良体の問題は、建設発生土、浅層改良および深層改良に分けて考えていくべきである。環境コスト低減、または環境コスト回避するには、長期の工期を設定して、改良等の工事を避け、盛土および地盤を自然のままに利用していくことが理想である。また、生石灰を使うと、六価クロム問題は生ぜず、現地の人々にもあまり違和感がないように感ずる。(島内エンジニア:島内氏)

4. 次回開催について

・話 題「ダムの設計施工について」
 朝日テクノ株式会社 福岡 仁 氏

・議事録

 日本地研株式会社 山下 武志 氏

・日 時

 平成18年8月24日(木)18:00より

・場 所

 佐賀大学理工学部6号館2階 多目的セミナー室

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