本センターでは陸域から海域までの広範囲をカバーする6つの分野によって、有明海およびその沿岸低平地における諸問題の解決に取り組んでいます。



地圏科学研究分野

担当スタッフ:日野剛徳 教授

沿岸低平地における地盤工学および地盤環境学に関する諸問題の解決に向けて,第四紀地質学や地球化学などの理学分野との連携を積極的に図っている. その上で,理学から工学にかけて,さらには過去から近未来にかけて矛盾や隔たりのない俯瞰的な問題意識を醸成し,新たな知見を発見するための研究スタイルの確立および拠点の形成を目指している. 「世界に通じる研究力・技術力・教育力で地域・社会への貢献を!」の精神のもと,有明海沿岸道路建設プロジェクトなどのビックプロジェクトに関わり,諸問題の解明を行っている.


流域防災研究分野

担当スタッフ:末次大輔 准教授

低平地流域という特殊な環境において構築されている海岸堤防,河川堤防,斜面など,防災・減災インフラの劣化機構の解明や,防災地盤構造物の健全性の調査・評価技術ならびに維持管理のための技術開発など,地盤防災に関する研究を行う. また,地域で発生する間伐材や建設発生土などを活用して,河川堤防などの建設に適用できる新しい地盤材料の開発ならびに軟弱地盤対策技術について検討する.


水循環研究分野

担当スタッフ:荒木宏之 教授

円滑な水循環を形成するには公共水域の水質維持は重要であり,ダム,河川,湖沼といった公共水域の水質保全技術,下排水の浄化方法,地球環境の変化が低平地の水システムと水循環に及ぼす影響ならびにその総合的水管理に関して研究を行っている. 具体的には,水域の直接浄化技術の開発,肥料として需要が高く枯渇が危惧されているリンを下排水から回収する技術の開発,水や大気中の陽・陰イオンの有害物を同時に吸着できる新しい吸着材の開発等を,企業と共同で推進している. また,地球温暖化に対する低平地の利水・治水についての検討も行い,佐賀市の治水計画に貢献している.


沿岸環境研究分野

担当スタッフ:山西博幸 教授

陸域と海域の境界に位置する低平地および沿岸水域を中心とした領域を対象とする。 特に,有明海の特異な物理環境から形成される水理・水質環境,底質環境および干潟生態系の環境特性とその機能を明らかにするとともに,沿岸汽水域の環境保全について検討する。 また,近年危惧されている地球温暖化と海面水位の上昇による沿岸生態系の急激な変化がもたらす陸域ならびに水域生態系における生物の生息環境との相互作用の解析などを行う。


都市・地域計画研究分野

担当スタッフ:木梨真知子 准教授

安全・安心社会の構築を目指して,都市の諸問題に対する解決手法を検討し,低平地の特殊な立地特性と自然環境を生かした都市・地域のあり方についての研究を行う. 特に,防災性・防犯性・交通安全性からみた都市構造的脆弱性の解析,安全・安心性向上対策およびコミュニティ形成の検討,集約型都市の実現に向けた循環型住環境システムの検討等を行う.


海域環境研究分野

担当スタッフ:速水祐一 准教授
                       木村圭 講師

沿岸の海の環境と生態系について研究を行う。有明海をメインフィールドとして,フィールド調査,実験,数値シミュレーション, 理論解析を合わせて研究をしている。また,自然環境にとどまらず,沿岸の海を取り巻く社会の変化や, 海域・沿岸陸域のワイズ・ユースや環境紛争の展開要因など,人文・社会科学まで含めた学際的研究を実施する。

関連ページ:COMPASプロジェクト
                     有明海研究プロジェクト(終了)