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 宇部マテリアルズ研究報告会および工場等見学






日野による発表

山中博士による発表

質疑応答の様子

石灰岩の採掘現場

現地説明の様子

穿孔発破の準備状況

採掘現場から発掘されたヤベオオツノシカの化石

 去る平成17年6月1日(水)から2日(木)にかけて、宇部マテリアルズ株式会社を訪問し、石灰系地盤改良に関する研究報告会ならびに工場等見学を行ってきました。

 初日の午前中、九州大学大学院の山中寿朗博士を始め研究室スタッフとともに現地へ移動し、午後から研究報告会に臨みました。石灰系地盤改良が有明海に及ぼす影響に関する研究の結果について報告する場でした。会社から多数のご出席をいただき、たいへん緊張しました。これまでの調査結果では、かつて報道されたような影響のメカニズムは認められていません。引き続き研究を進めているところです。

 2日目は、セメント工場および石灰岩の採掘現場を見学させていただきました。突然の申し出にも関わらずご配慮いただきましたことに、この場をお借りし厚くお礼申し上げます。

 さて、セメント工場は言わずもがな壮大でした。特に直径約6mもあるキルンが高温のもとでゆっくりと回転し、セメントの1つ手前の材料となるクリンカーが製造されている様は今でも記憶に新しいです。研究室スタッフ達も見とれていました(おそらく)。自家発電を整えられていることや、原料系廃棄物の受け入れなどなど、環境への配慮も随所に見てとれました。

 工場見学の後は、石灰岩の採掘現場へ足を伸ばしました。通常は関係者以外なかなか入れない場所のために、こちらも景色の壮大さに口が開くばかりでした。穿孔発破によって石灰岩が砕かれ、人の身長以上の直径を有するタイヤを装備した大型ダンプによって次々に工場や他関係機関に運ばれていきます。さすがに穿孔発破まで直に見ることは叶いませんでしたが、事前のビデオ学習によってその様を原風景に照らすのは実に簡単なことでした。

 石灰岩も有限資源だろう、なんて思っていましたら、地球におけるその埋蔵量は計り知れないと山中先生から教えられました。たいへんお恥ずかしながら、頭の中でへぇへぇボタンの連打です。一方、ご案内いただいた方のお話によれば、採掘現場が工場から遠のく程運搬コストは上がり、その結果が製品コストに跳ね返るのが今後の深刻な課題のようです。なお、この現場からは写真に示すような化石がたくさん発掘されるとのことです。

 九州道から山陽道に入り、美祢インターチェンジの手前付近を走っていると、進行方向右手に水色の大型トレーラーが走っている道路を見ることができます。この道路は「興産道路」と呼ばれ、70t積ダブルストレーラーによるセメント、石灰、石灰石等運搬のための専用道路であり、一般車両は通行できません。

 壮大に壮大が重なる見学会となりました。

日野剛徳 記
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